開会のお言葉
読み手を想定しないからだろうか。
ブログを書くのはそこそこ慣れているが、一番最初の記事はいつもどう書けば良いかわからない。
きっかけは2018年8月4日、Maker Faire Tokyo 2018。
オライリーの書籍売り場で何気なく1冊の本を手に取った。
『作って動かすALife ―実装を通した人工生命モデル理論入門』
ぱらぱらとページをめくり、視覚化されたパターンを見て、「テノリオンみたいだ」と感じ、そこから着想が膨らんでいった。
8〜10年ほど前、"作者が意図しない音楽を自動生成し、演奏する"作品を作ろうと色々なことを試みた。
MIDI制御で自作楽器を奏でる人も長年に渡って見てきた。
明和電機に始まり、テスラコイルからパット・メセニーに到るまで。
だが、MIDIで曲を流すという時点ですでにアウトプットイメージはある固まってしまう。
即興演奏のできるミュージシャンを探したり、自分でも楽器を始めたり、音楽理論をかじったり、即興演奏のワークショップにも参加した。
しかし、西洋の音楽理論を含む様々なルールに縛られ、枠組みが狭まってしまうように感じていた。
そんなこんなで長年保留になっていたものが、「テノリオンに何か流せばいいのではないか?」というところに着地した。
・・・と、最初は大真面目な文章を書くのだが、人間性の問題か、実際に出てくるものは大概シュールなものにしかならないのだ。
8月27日現在。多少形になってきた作品第1段階を見ながら、少し反省していることを先にお伝えしておきたい。